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アニメミライ2014×Anifav
アニメミライの一覧へ戻る 更新日:2013年12月17日 12時00分

『大きい1年生と小さな2年生』を作っている人を見てみたい!5人目・動画検査・寺田眞佐子さん

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皆様お元気ですか?
鈴木みこは元気です!

インタビュー祭りはまだまだ続きますよー!
わっしょいわっしょい☆

そうでした!アニメミライ2014予告第一弾も公開されましたね!
このインタビュー記事を読んでから、予告で流れている『大きい1年生と小さな2年生』の映像を見ると
「これか!!」となると思いますので、インタビュー記事と予告、両方合わせて
楽しんでいただけると、私とっても嬉しいです( ・´ω`・ )

今回は動画検査の寺田眞佐子さんにお話を伺ってきました!
写真から伝わるこのお茶目感!
『大きい1年生と小さな2年生』を絶賛制作中だからこそ聞けたお話も沢山していただきましたよー!

動画検査のお仕事の話

アニメーションの作画には、原画と動画の2つがあります。
原画を点とすると、動画は点と点を繋ぐ線です。
原画間を瞬間移動したと見えないように、連続する一連の動きを描くのが動画さんで
何人もいる動画さんの描いた絵を統一したり、動きがおかしくないかチェックするのが
動画検査のお仕事です。

ちなみに前回、前々回とお送りした作画監督の松井啓一郎さん
作画監督補佐の渡辺浩二さんが原画の監督ならば
今回の動画検査の寺田眞佐子さんは動画の監督となります。


通常の動画検査のお仕事とアニメミライでの動画検査のお仕事の違いがあれば教えてください。

(以下、寺田さんのコメントは寺田さんが好きなピンクでお送りします!)
通常は制作会社さんから「動画はこういう形でお願いします」と、連絡をもらいます。
アニメミライでは「こういう形でやりたいです」と、こちらから提案出来るのが
一番の違いであり、利点だと思います。

私が今回提案した例ですと、原作が児童文学なので
細く鉛筆を尖らせて描くような線ではなく、丸みを帯びた太くやわらかい線で描きたいと
発注しました。

ただ、太く丸みがある線は、細い線で描くより難易度が上がります。
今回は育成事業という中での作品作りなので、
監督から「育成対象の原画マンは原画に集中してもらいたい」とお話がありました。
なので動画の段階で、動画を描く際に確認する【動画注意事項】というものに
「今回はこのような理由で太い線でいきたいです」という書き込みを入れ
動画全体で、この部分は頑張りましょうという形になりました。

上記に出てくる【動画注意事項】とはなんぞや??
教えていただきました!
1つの作品は何人もの動画さんの手で作られています。更に動画さんのお仕事場所も海外含めバラバラです。
そんな動画さんが動画を描く上での共通認識として配られる書類が動画注意事項!
作品ごと、シリーズもののアニメ作品でしたらシリーズごとに作られます。
『大きい1年生と小さな2年生』の動画注意事項の1番上には
「やわらかく太い線でお願いします」と書かれているそうです。
このやわらかく太い線で!という指示がどれだけ重要か分かりますね!


難易度が高い太い線を選ぶということは……動画検査の寺田さんのお仕事量も

もの凄いことになります……よね??

自分で自分の首をしめたなと感じています(笑)
原画さんからあがってきた原画は、動画さんに渡す前にパーツ抜けなどを確認しています。
そして動画さんからあがってきた動画を、線をやわらかく太くと注意書きがあれど十人十色なので、
多少補正で大丈夫なものはそのままに、修正が必要なものは上から補正や太描き等しています。

今作は400カット近くありますが、400カット全てを太い線で描いてしまったら、
キャラクターが小さく描かれているカットは線で潰れてしまいますので
キャラクターがある程度の大きさから上の場合のみ、太描きを使用しています。
そうすると全体の3分の2程になるかなと予想しています。
それ位の量でしたら、1カットに1枚づつ見本を描いていこうと考えています。


見本まで描いてしまったら、寺田さんのお仕事量が更に凄いことになります……よね!??

そうなんですけれど、後で修正が少なく済むのであれば、
最初の段階で頑張っておいた方がいいんですよ。
動画を描く人も、見本がある方がクオリティがあがりますし、
出来るところまでは描いていこうと思います。

今のアニメは国内だけでなく海外の会社と一緒に作っている作品も多いですよね。
海外に動画をお願いする際に、どこを国内で描いて、どこを海外でと考えて分けるのも
寺田さんのお仕事の内ということで、本当にお仕事がたくさんです!


しかし線にもいろいろな種類があるんですね!
実際に今作の動画は太い線でいくと決まった際はいかがでしたか?

作品の雰囲気や、顔のアップや決めポーズなど迫力があるシーンには
太描き、細描き、線の強弱がある方が絵に勢いが出るんですよ。
ただ今の時代のアニメ作品は、1本の細くて綺麗な線が主流です。
なので、そういう線を使い分けて描いたことのない動画さんが殆どでした。
その動画さんたちは、やり方を知らないだけなので、近場の動画さんたちを全員集めて
少し描いてもらいました。
線を使い分けるというやり方を1回経験してもらえれば
次からはノウハウがあるので、どの線で描こうと考えるようになると思ったんです。

アニメ業界は、全てにおいて経験値が左右することが多いので
この経験は必ずこれから先、役に立ってくれると思います。


動画検査として大切にしていることはありますか?

絵が流れていなくては、動いていなければアニメではなくなってしまうので
絵がきちんと動いているように見せることですね。


アニメミライの大きな軸でもある若手育成事業という中での作品制作はいかがですか?

動画さんから多い質問が「ここをこう描いたら、どう見えますか?」というものなんです。
育成時期のアニメーターは、経験値がまだ余りないんです。
なので、自分で絵をこう動かしたいという考えはきちんとあるのですが
そのために、どう描けばいいかが形になっていないところだと思います。
それを質問された時は、私の経験則の中からアドバイスするようにしています。


通常のアニメ作品の時は、質問をされたり教えたりはないものなんですか?

基本育成という場はないですね。
例えばシリーズ作品などは、何百人という人数で作品に取り掛かるので
誰が急に参加しても、誰が抜けても、すぐに描けるように
こう描いてくださいというレールが敷かれています。
育成という今回の機会は、監督の方からも「自分たちでどう描きたいか言っていいよ」
「好きに考えて描いてみていいよ」と言っていただいています。
そういう点では、これから先1番必要になってくる、自分で考える力を付ける、いい機会だと思います。

 

『大きい1年生と小さな2年生』のことも聞かせてください!

『大きい1年生と小さな2年生』の見所、気に入っているところを教えてください。

小学1年生で体は大きいけれど、ふにゃふにゃしている性格のまさやくんと
2年生で体は小さいけれど、勝気で元気なあきよちゃんとの差が見所であり、
かわいいかなと思います。

個人的に元気なあきよちゃんより、弱々しいまさやくんの方が気に入っています。
「この今にも泣きそうな、まさやくんの雰囲気いい!」と思いながら描いています(笑)
基本的にキャラクターの性格にあっている表情をしている時が好きですね。

 

寺田さんご自身のことも聞いちゃいます!

この業界に入るきっかけを教えてください。

子どもの頃にアニメの『科学忍者隊ガッチャマン』を見て、
かっこいいな、自分も描いてみたいなと思ったことです。
でも、見るのと描くのは全然違うという現実に中学生位で気が付きました(笑)

あとは小さい頃から習い事で、お絵かき教室に通っていて、
そこの先生が美術系の学校を薦めてくださったので、中学校から大学まで美術系の学校に
通っていたのもあります。
ずっと美術系の学校だったので、普通の学校も面白そうですよね。


もしもアニメ業界に就職しなかったら、なりたかった職業はありますか?

ダイヤの研磨師かヒヨコの鑑定士になりたかったですね!
ヒヨコの鑑定士は、日本の専売特許なんですよ。
世界中からオファーがくるらしいので、海外で暮らしたら楽しいかなと(笑)

まさかのヒヨコ!その発想はなかった!!!
ヒヨコの鑑定士は1日の働く時間が短いことも魅力だそうです(^^)

 

大きい1年生と小さな2年生』にちなんだ特別質問です!

小学生が主人公の『大きい1年生と小さな2年生』ですが、
寺田さんの小学生時代の思い出を教えてください。

家で遊ぶのが大好きだったので、どうやって学校を休もうかばかり考えていました。
でも、だいたい親に叩き起こされて学校に通っていましたね(笑)


小学生時代の自分に言いたいこと

小学6年生の時の担任の先生がとても良い先生で、
小学校の卒業式の時に、生徒ひとりひとりに向けて色紙をくれたんです。
その時の色紙に書かれていた言葉を凄く覚えていて
「怠け心を起こさないよう、ただ1つに努力する決心を」と書いてあったんです。
私のことをよく見ているなと感心しましたね(笑)
なので、小学生時代の自分に言いたいことは「もう少し努力を知ってもいいんじゃない」

努力を知っていれば、締め切り前に「なぜあの時もう少しやっておかなかった……私」
と思うことも無くなるかなと(笑)


寺田さんありがとうございました!
動画検査というお仕事は、その名の通り動画をチェックするお仕事だと思っていましたが
今回お話を聞かせていただき、限られた時間と条件の中で
いい動画を作るためにチェック以外にも、本当にいろいろなことをしているんだなと分かりました。
寺田さん沢山教えてくださって本当にありがとうございました!
 

最後に一言のお話

最近アニメを見る時に、エンドロールを自然と確認している自分に気が付きました。
これは……間違いなくアニメミライ効果!!
意識して見てみると、作品ごと、制作された時代によっても全然違うのですよ!
これからアニメを見る時にぜひぜひチェックしてみてくださいね!

次回のインタビュー祭りは美術監督の加藤浩さん保木いずみさんです。
初のお2人同時インタビュー!き……緊張します。
皆様に素敵な情報をお伝えできるよう、しっかりお話伺ってきますね!


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ライター紹介

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A-1Pictures担当リポーター 鈴木みこ

声優+この度素晴らしいご縁に恵まれアニメミライリポーターになりました。
やる気満々ですが、空回りしないよう皆様のお力をお借りしつつ、アニメミライもアニメのミライも少しでも興味を持って頂けるよう一生懸命取り組みます!
「君に見せたいアニメがあるんだ」去年の合言葉が秀逸過ぎてもうこれ!これ心に刻んでリポーター頑張るぞ。

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2010年度から始まった文化庁若手アニメーター育成プロジェクト。国内のアニメ制作プロダクションからオリジナルアニメーションの企画を公募し、選考の結果選ばれた4社が、未来を担うアニメーターを育てながら、約25分の短編アニメを生み出します。

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