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『デス・ビリヤード』美術監督の平柳悟さんにインタビュー!

2012-12-29 00:53:52
REPOTER 春日直

あけましておめでとうございます!
マッドハウス『デス・ビリヤード』担当の公式リポーターの春日直でございます。
今年もアニメミライをよろしくお願いいたします!
皆様にとって良い1年になりますようにー!

そして第9回目の取材である今回は、美術監督の平柳 悟さん(写真2参照)にインタビューして参りました!
トップ画像もなんとも美麗です…背景の魅力に迫ります!

 美術って何?

「美術」と聞くと、私たちの様な業界外の一般人にとっては、
芸術の分野の一つという認識になり、あまりにも幅が広すぎます。

アニメーション制作おける「美術」とは、背景の細かい設定などを描くお仕事です。
近年では、デジタルでの処理が主流となってはいるものの、
物によってアナログ作業による描き分けが必要なので、
職人として高い技術が必要になる職種の一つです!

中でも、美術監督は監督の持つ作品イメージを形にしていく際に、
監督や演出と直接話し合う立ち位置の方なのです。

 美術監督って何をするの?

美術監督とは、アニメーションの背景を手がけるスタッフであり、
更にその背景スタッフを統括する役割を持った方です。

背景スタッフのスケジュールを把握して管理したり……
いわば、制作進行の様なお仕事も担っていると言えます。

美術監督は、まず背景ボードを作ります。
(写真3参照)
これが『デス・ビリヤード』の背景ボードの一つです!
この背景ボードを基にして、背景スタッフが背景を手がけていくという訳です!

この時、背景ボードは監督や演出と共に決めていくのですが、
ここで出されたコンセプトが多いと結構大変だそうです。

そして、原画から上がってきたこちらの様な原図(写真4参照)を元に背景スタッフが背景を制作します。
(写真4参照)

すると…

(写真5参照)
美しい!

また、デス・ビリヤードの場合のコンセプトは、輪郭線やタッチを手描きに近い処理にして欲しい等の内容!
画像を見て確認してみましょう!
(写真1参照)
このビリヤード台の影の部分のタッチが、監督から指示があった物の一つです。
ただの影ではなく、斜線が入っており、手描きっぽさを演出しています。

日頃、アニメ鑑賞中にこういう所に注目して見ると、
そのアニメの演出の傾向や、監督のこだわりなんかも気付ける様になるかもしれませんね!


私の個人の意見ですが、アニメはそれ自体が芸術なので、
「キャラクターが、かわいいorかっこいい」「話がおもしろい」以外にも、
そういったところに着眼点を置いて鑑賞すると、より深みが増すのではないかと思います。
作品の世界がより広がり、新しい発見があるのではないでしょうか。

ちなみに、平柳さんはこういった処理をPhotoshopで行うとのことです。
また、雲や木などの自然物はアナログで仕上げた方が良いなど、背景界にも色々あるとか!
流石、表現の世界は奥が深いですね!

また、デス・ビリヤードでは約360カットを3人で制作されていますが、
テレビシリーズの30分モノでは、大体5~6人で制作するそうです。

更に、原画の段階で明らかにパースがおかしい時は原画さんに戻したり、
階段の段数が違ったりなどの細かいところは背景スタッフが修正することも!

これは会社の方針によるそうなのですが、
基本的には原画に合わせて描いていくのが普通だそうです。

ちなみに、平柳さんはガツガツ直す派だとおっしゃっていました!

 美術監督になったきっかけは何ですか?

このお仕事を10年近くやっている平柳さん。
この業界に入ったきっかけ、美術監督になったきっかけはなんだったのでしょうか?

平柳悟さん「学生時代に、もののけ姫の3Dで背景が動くカットを見て、決めました。
ですが、テクスチャー(壁や床など物の質感の素材)を描くのが楽しくなって、今に至ります。」


もちろん、最初から監督さんというわけではなく、
背景スタッフ時代に当時の美術監督さんに声をかけられ今に至るそうです。

技量やコミュニケーション能力が高い方が声をかけられる傾向にあるそうですが、
それはやはり、制作進行さんの様にスケジュールを管理したり、
スタッフの面倒を見ていく必要があるからでしょう。

背景スタッフ時代は、スタジオに泊まりこんで作業していたそうです!
泊りこむとテンションが上がって仕事が捗るのだとか!

なんという!
深夜のテンションのようなものでしょうか!
あら?違う……?

皆さん、やはり専門学校を出ていらっしゃる方がほとんどの様ですよ!

 現在の進行状況

ぞろい…かと思いきや!(画像6参照)
高橋さんは既にご自身の分のお仕事をフィニッシュしていたそうで、いらっしゃいませんでした。
…が!とてつもなく忙しそうです。
かつて見た事がないくらい、席が埋まってます!!!(タイミングのせいももちろんありますが)

取材をしたのは年末で、世の中は仕事納めの時期だったのですが、
いつ、納められるんだろう…といったことを耳にしました。お、納めて下さいね!!!
まあ、もちろんしっかりと納めて下さることでしょう!
完成、とっても楽しみですね~!!

そんなこんなで!
次回はカッティングの作業の取材を予定しています!
カッティングとはなんぞや?という方!次回をお楽しみに!


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