わすれなぐも

Production I.G

かつて上代に手練れの陰陽師が大蜘蛛を封印したと言われる一冊の本。それを入手した古書店の硯とビルのオーナーの孫娘・瑞紀の前に、身の丈20センチほどの小さな娘蜘蛛が現れた。寂しげに母を求める娘蜘蛛のいたいけな姿に、硯は自分の師匠からヒントをもらって、あるべき場所へ物の怪を返そうと試みる。だが行動をともにする瑞紀からは、硯はすでに娘蜘蛛に取りつかれたようにしか見えなかった……。

日本の古代前期と現代と、ふたつの時代を妖怪伝承で結びつけ、そこに起きる騒動をユーモラスに描いた伝奇アクション。制作は昨年『たんすわらし。』で参加したProductionI.Gで、同作の作画監督だった海谷敏久(代表作:テイルズ オブシリーズ)が今回は監督・キャラクター原案を手がける。和風の様式的な建造物を舞台に展開する陰陽師と大蜘蛛のバトルから、複雑に本が積み上げられた古書店の猥雑さ、娘蜘蛛の愛らしさと成長した姿のエロティックさなど、アニメーション表現に必要とされるさまざまなシチュエーションが重層的に練り込まれている。『BLOOD』シリーズなど妖怪アクションを数多く手がけてきた同社だが、それとは違う軽妙で不可思議な味わいを出そうとしている。

[STAFF]プロデューサー:寺川英和/監督・原案:海谷敏久/脚本:谷村大四郎/キャラクターデザイン・作画監督:高橋英樹/作画監督補佐:山田勝哉/中堅原画:山田 誠、秋山一則、瀬口 泉/若手原画:津坂美織、竹中真吾、中山知世、春日広子、村山章子、荒木 涼/動画検査:古林美里/美術監督:岩熊 茜(小倉工房)/色彩設計:渡辺陽子/撮影監督:古川文男/音響監督:小泉紀介(神南スタジオ)/音楽:杉林恭雄/編集:植松淳一/制作担当:岩瀬隆文/制作進行:須之内佑典[CAST]硯 周:土田 大、辺見瑞紀:下田麻美、娘蜘蛛:金田朋子、月吠庵:星野充昭

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